日本語
Sorah As-Saaffat ( Those Ranges in Ranks )
Verses Number 182
وَالصَّافَّاتِ صَفًّا
↓ 整然と列をなす者たちにおいて。
فَالزَّاجِرَاتِ زَجْرًا
↓ 駆り立て追う者において。
فَالتَّالِيَاتِ ذِكْرًا
↓ また訓戒(のグルアーン)を読み聞かせる者において,誓う。
إِنَّ إِلَهَكُمْ لَوَاحِدٌ
↓ 本当にあなたがたの神は,唯一の主である。
رَبُّ السَّمَاوَاتِ وَالأَرْضِ وَمَا بَيْنَهُمَا وَرَبُّ الْمَشَارِقِ
↓ 天と地,そしてその間にある凡てのものの主,また日の出を司どる主である。
إِنَّا زَيَّنَّا السَّمَاءَ الدُّنْيَا بِزِينَةٍ الْكَوَاكِبِ
↓ 本当にわれは,星々で下層の天を飾り,
وَحِفْظًا مِّن كُلِّ شَيْطَانٍ مَّارِدٍ
↓ (アッラーの命令に)逆らう悪魔にたいする守りとした。
لا يَسَّمَّعُونَ إِلَى الْمَلإِ الأَعْلَى وَيُقْذَفُونَ مِن كُلِّ جَانِبٍ
↓ かれらは八方から撃たれ,最高の会議を盗み聞くことは出来ない。
دُحُورًا وَلَهُمْ عَذَابٌ وَاصِبٌ
↓ 撃退されて,かれらは永久の懲罰を受ける。
إِلاَّ مَنْ خَطِفَ الْخَطْفَةَ فَأَتْبَعَهُ شِهَابٌ ثَاقِبٌ
↓ 盗聴し得た者があっても,白熱の炎が追跡する。
فَاسْتَفْتِهِمْ أَهُمْ أَشَدُّ خَلْقًا أَم مَّنْ خَلَقْنَا إِنَّا خَلَقْنَاهُم مِّن طِينٍ لّازِبٍ
↓ かれら(マッカの多神教徒)に問え。「かれらとわれの創った者(天使)のどちらが強く創られているか。」われはもともと,粘りのある泥でかれらを創ったのである。
بَلْ عَجِبْتَ وَيَسْخَرُونَ
↓ あなたは感嘆しているというのに,かれらは嘲笑する。
وَإِذَا ذُكِّرُوا لا يَذْكُرُونَ
↓ 警告されても,かれらは警告を受け入れない。
وَإِذَا رَأَوْا آيَةً يَسْتَسْخِرُونَ
↓ またかれらは,印を見ても嘲笑するばかり。
وَقَالُوا إِنْ هَذَا إِلاَّ سِحْرٌ مُّبِينٌ
↓ そしてかれらは言う。「これは明らかに魔術にちがいありません。
أَئِذَا مِتْنَا وَكُنَّا تُرَابًا وَعِظَامًا أَئِنَّا لَمَبْعُوثُونَ
↓ わたしたちが死んで土と骨になってから,(また)呼び起こされましようか。
أَوَآبَاؤُنَا الأَوَّلُونَ
↓ 遠い祖先たちも(一緒にですか)と言う。
قُلْ نَعَمْ وَأَنتُمْ دَاخِرُونَ
↓ 言ってやるがいい。「その通り。あなたがたは卑しめられるのである。」
فَإِنَّمَا هِيَ زَجْرَةٌ وَاحِدَةٌ فَإِذَا هُمْ يَنظُرُونَ
↓ それは只一声の叫びである。その時かれらは(恐ろしい光景を)目の当たりに見て,
وَقَالُوا يَا وَيْلَنَا هَذَا يَوْمُ الدِّينِ
↓ 「ああ情けない,これが審判の日ですか。」と言う。
هَذَا يَوْمُ الْفَصْلِ الَّذِي كُنتُمْ بِهِ تُكَذِّبُونَ
↓ 「これはあなたがたが信じなかった区分の日である。
احْشُرُوا الَّذِينَ ظَلَمُوا وَأَزْوَاجَهُمْ وَمَا كَانُوا يَعْبُدُونَ
↓ 不義を行っていた者たち,その妻たち,またかれらがアッラーを差し置いて拝していたものたちを集めなさい。
مِن دُونِ اللَّهِ فَاهْدُوهُمْ إِلَى صِرَاطِ الْجَحِيمِ
↓ かれらを火獄への道に連れて行け。
وَقِفُوهُمْ إِنَّهُم مَّسْئُولُونَ
↓ いや,かれらを待たせておけ。かれらに尋ねることがある。
مَا لَكُمْ لا تَنَاصَرُونَ
↓ あなたがたが助け合わないのはどうしたことか。」
بَلْ هُمُ الْيَوْمَ مُسْتَسْلِمُونَ
↓ いや,今日ばかりは,かれらも(審判に)服する。
وَأَقْبَلَ بَعْضُهُمْ عَلَى بَعْضٍ يَتَسَاءَلُونَ
↓ かれらは互いに近づき尋ね合う。
قَالُوا إِنَّكُمْ كُنتُمْ تَأْتُونَنَا عَنِ الْيَمِينِ
↓ 一方は言う。「本当にあなたがたは,右から来ました。」
قَالُوا بَل لَّمْ تَكُونُوا مُؤْمِنِينَ
↓ すると他方は言う。「いや,あなたがたは,(もともと)信者ではありませんでした。
وَمَا كَانَ لَنَا عَلَيْكُم مِّن سُلْطَانٍ بَلْ كُنتُمْ قَوْمًا طَاغِينَ
↓ また,わたしたちはあなたがたに押し付ける権威もありませんでした。それにあなたがたは反逆の徒でした。
فَحَقَّ عَلَيْنَا قَوْلُ رَبِّنَا إِنَّا لَذَائِقُونَ
↓ それで主の御言葉が,わたしたちに実証された今,わたしたちは,(懲罰を)味わわねばならない。
فَأَغْوَيْنَاكُمْ إِنَّا كُنَّا غَاوِينَ
↓ わたしたちはあなたがたを迷わせたが,わたしたち自身も迷っていたのです。」
فَإِنَّهُمْ يَوْمَئِذٍ فِي الْعَذَابِ مُشْتَرِكُونَ
↓ こうしてその日,かれらは,(凡て)共に懲罰を受ける。
إِنَّا كَذَلِكَ نَفْعَلُ بِالْمُجْرِمِينَ
↓ 本当にわれはこのように罪を犯した者を処分する。
إِنَّهُمْ كَانُوا إِذَا قِيلَ لَهُمْ لا إِلَهَ إِلاَّ اللَّهُ يَسْتَكْبِرُونَ
↓ かれらは,「アッラーの外に神はありません。」と告げられると,いつも高慢になった。
وَيَقُولُونَ أَئِنَّا لَتَارِكُوا آلِهَتِنَا لِشَاعِرٍ مَّجْنُونٍ
↓ そして,「気狂い詩人のために,わたしたちの神々を捨ててなるものですか。」と言っていた。
بَلْ جَاءَ بِالْحَقِّ وَصَدَّقَ الْمُرْسَلِينَ
↓ いや,かれは真理を(お?)して,(かれ以前の)預言者たち(の啓典)を確証する者である。
إِنَّكُمْ لَذَائِقُوا الْعَذَابِ الأَلِيمِ
↓ あなたがたは,必ず痛ましい懲罰を味わうであろう。
وَمَا تُجْزَوْنَ إِلاَّ مَا كُنتُمْ تَعْمَلُونَ
↓ どうせ皆あなたがたが行ったことの報いである。
إِلاَّ عِبَادَ اللَّهِ الْمُخْلَصِينَ
↓ だがアッラーの忠誠なしもべたちは,別である。
أُوْلَئِكَ لَهُمْ رِزْقٌ مَّعْلُومٌ
↓ それらの者には,定めの恩恵があり,
فَوَاكِهُ وَهُم مُّكْرَمُونَ
↓ (喜ばしい)果実,そして栄誉が(授けられ),
فِي جَنَّاتِ النَّعِيمِ
↓ 至福の楽園の中で,
عَلَى سُرُرٍ مُّتَقَابِلِينَ
↓ 寝床の上で向かい合う。
يُطَافُ عَلَيْهِم بِكَأْسٍ مِن مَّعِينٍ
↓ 清い泉からくんだ杯は,かれらにゆきわたり,
بَيْضَاءَ لَذَّةٍ لِّلشَّارِبِينَ
↓ 真白(な美酒は),飲む者に心地よい甘さ。
لا فِيهَا غَوْلٌ وَلا هُمْ عَنْهَا يُنزَفُونَ
↓ これは,頭痛を催さず,酔わせもしない。
وَعِندَهُمْ قَاصِرَاتُ الطَّرْفِ عِينٌ
↓ またかれらの側には,伏し目がちな大きい目(の乙女)がいる。
كَأَنَّهُنَّ بَيْضٌ مَّكْنُونٌ
↓ かの女らは,注意深く守られている卵のよう。
فَأَقْبَلَ بَعْضُهُمْ عَلَى بَعْضٍ يَتَسَاءَلُونَ
↓ やがてかれらは,互いに近づき尋ね合う。
قَالَ قَائِلٌ مِّنْهُمْ إِنِّي كَانَ لِي قَرِينٌ
↓ かれらの一人が,口を切って言う。「わたしに一人の親しい友がいました。
يَقُولُ أَإِنَّكَ لَمِنْ الْمُصَدِّقِينَ
↓ かれは言っていた。『あなたまで(復活の日を)信じているのですか。
أَئِذَا مِتْنَا وَكُنَّا تُرَابًا وَعِظَامًا أَئِنَّا لَمَدِينُونَ
↓ わたしたちが死んで土と骨になってから,本当に審判されるのでしょうか。』」
قَالَ هَلْ أَنتُم مُّطَّلِعُونَ
↓ また言った。「まあ皆さん見下ろしてみなさい。」
فَاطَّلَعَ فَرَآهُ فِي سَوَاء الْجَحِيمِ
↓ そこでかれが見下ろすと,火獄の只中にかれの姿が見えた。
قَالَ تَاللَّهِ إِنْ كِدتَّ لَتُرْدِينِ
↓ かれは言った。「アッラーにかけて,あなたはもう少しでわたしを破滅させるところでした。
وَلَوْلا نِعْمَةُ رَبِّي لَكُنتُ مِنَ الْمُحْضَرِينَ
↓ もし主の御恵みがなかったならば,わたしは必ず引き立てられる者の中にいたでしょう。」
أَفَمَا نَحْنُ بِمَيِّتِينَ
↓ 「わたしたち(楽園の仲間)は,最初の死だけでまた,
إِلاَّ مَوْتَتَنَا الأُولَى وَمَا نَحْنُ بِمُعَذَّبِينَ
↓ 死ぬことはないのですか。また,わたしたちが,懲罰を受けることはないのでしょうか。」
إِنَّ هَذَا لَهُوَ الْفَوْزُ الْعَظِيمُ
↓ 「そうであるならこれは,至上の幸福の成就です。
لِمِثْلِ هَذَا فَلْيَعْمَلْ الْعَامِلُونَ
↓ このようなことのために,行動し努力すべきです。」
أَذَلِكَ خَيْرٌ نُّزُلاً أَمْ شَجَرَةُ الزَّقُّومِ
↓ それは結構な歓待ではないか。それともザックームの木(をとるの)か。
إِنَّا جَعَلْنَاهَا فِتْنَةً لِّلظَّالِمِينَ
↓ われはこの木を不義を行う者への試みとして,用意したのである。
إِنَّهَا شَجَرَةٌ تَخْرُجُ فِي أَصْلِ الْجَحِيمِ
↓ それは地獄の底に生える木で,
طَلْعُهَا كَأَنَّهُ رُؤُوسُ الشَّيَاطِينِ
↓ その実は,悪魔の頭のようである。
فَإِنَّهُمْ لَآكِلُونَ مِنْهَا فَمَالِؤُونَ مِنْهَا الْبُطُونَ
↓ かれらはこれを食べて,腹はそれでいっばい。
ثُمَّ إِنَّ لَهُمْ عَلَيْهَا لَشَوْبًا مِّنْ حَمِيمٍ
↓ それから上に沸騰する湯を注ぎ足され,
ثُمَّ إِنَّ مَرْجِعَهُمْ لإِلَى الْجَحِيمِ
↓ それから火獄に帰り着くのである。
إِنَّهُمْ أَلْفَوْا آبَاءَهُمْ ضَالِّينَ
↓ かれらは祖先の迷っていたのを認めながらも,
فَهُمْ عَلَى آثَارِهِمْ يُهْرَعُونَ
↓ その足跡を急いで(歩いて)いたのである。
وَلَقَدْ ضَلَّ قَبْلَهُمْ أَكْثَرُ الأَوَّلِينَ
↓ 昔の多くの祖先たちも,確かに迷っていた。
وَلَقَدْ أَرْسَلْنَا فِيهِم مُّنذِرِينَ
↓ だがわれはかれらに,必ず警告者を遺わした。
فَانظُرْ كَيْفَ كَانَ عَاقِبَةُ الْمُنذَرِينَ
↓ 見るがいい。警告されても無視した者の最後が,どうであったかを。
إِلاَّ عِبَادَ اللَّهِ الْمُخْلَصِينَ
↓ (だが)アッラーの忠誠なしもべたちは,別である。
وَلَقَدْ نَادَانَا نُوحٌ فَلَنِعْمَ الْمُجِيبُونَ
↓ 且つてヌーフはわれに哀願した。われは最も優れた応答者である。
وَنَجَّيْنَاهُ وَأَهْلَهُ مِنَ الْكَرْبِ الْعَظِيمِ
↓ われは,かれとその家族を大難から救った。
وَجَعَلْنَا ذُرِّيَّتَهُ هُمْ الْبَاقِينَ
↓ そしてかれの子孫を生き残らせた。
وَتَرَكْنَا عَلَيْهِ فِي الآخِرِينَ
↓ また後の幾世代に渡り,かれのために(祝福の言葉を)留めた。
سَلامٌ عَلَى نُوحٍ فِي الْعَالَمِينَ
↓ 「万物(人間,天使,ジン)の中で特にヌーフの上に平安あれ。」と(われからの有難い御言葉を)。
إِنَّا كَذَلِكَ نَجْزِي الْمُحْسِنِينَ
↓ われはこのように,正しい行いの者に報いる。
إِنَّهُ مِنْ عِبَادِنَا الْمُؤْمِنِينَ
↓ 本当にかれは,信心深いわがしもべであった。
ثُمَّ أَغْرَقْنَا الآخَرِينَ
↓ それからわれはその外の者を,溺れさせた。
وَإِنَّ مِن شِيعَتِهِ لَإِبْرَاهِيمَ
↓ またかれの後継者の中にはイブラーヒームがいた。
إِذْ جَاءَ رَبَّهُ بِقَلْبٍ سَلِيمٍ
↓ かれが純正な心をもってかれの主の許にやって来た折に,
إِذْ قَالَ لِأَبِيهِ وَقَوْمِهِ مَاذَا تَعْبُدُونَ
↓ 自分の父やその一族に向かって言った。「あなたがたの崇拝するものは何ですか。
أَئِفْكًا آلِهَةً دُونَ اللَّهِ تُرِيدُونَ
↓ アッラーを差し置いて瞞しの神々を御望みなのですか。
فَمَا ظَنُّكُم بِرَبِّ الْعَالَمِينَ
↓ いったい,万有の主に就いて,あなたがたはどのように考えておいでなのですか。」
فَنَظَرَ نَظْرَةً فِي النُّجُومِ
↓ その時かれは諸星を一目見て,
فَقَالَ إِنِّي سَقِيمٌ
↓ 言った。「わたしは,本当に(心が)痛む。」
فَتَوَلَّوْا عَنْهُ مُدْبِرِينَ
↓ 人々はかれに背を向けて去った。
فَرَاغَ إِلَى آلِهَتِهِمْ فَقَالَ أَلا تَأْكُلُونَ
↓ その時かれ(イブラーヒーム)は,かれらの神々に向かって言った。「あなたがたは食べないのですか。
مَا لَكُمْ لا تَنطِقُونَ
↓ あなたがたは,どうしてものを言わないのですか。」
فَرَاغَ عَلَيْهِمْ ضَرْبًا بِالْيَمِينِ
↓ そこでかれは,かれら(偶像)を右手で打った。
فَأَقْبَلُوا إِلَيْهِ يَزِفُّونَ
↓ その時人びとは,慌ててかれの処へやって来た。
قَالَ أَتَعْبُدُونَ مَا تَنْحِتُونَ
↓ するとかれは言った。「あなたがたは,(自分で)刻んだものを崇拝するのですか。
وَاللَّهُ خَلَقَكُمْ وَمَا تَعْمَلُونَ
↓ 本当にアッラーは,あなたがたを創り,またあなたがたが,造るものをも(創られる)。」
قَالُوا ابْنُوا لَهُ بُنْيَانًا فَأَلْقُوهُ فِي الْجَحِيمِ
↓ 人びとは言った。「かれ(イブラーヒーム)のために炉を築き,燃え盛る火の中に投げ込みなさい。」
فَأَرَادُوا بِهِ كَيْدًا فَجَعَلْنَاهُمُ الأَسْفَلِينَ
↓ このようにかれに策謀を巡らせようとしたが,われはかれらを散々な目に会わせた。
وَقَالَ إِنِّي ذَاهِبٌ إِلَى رَبِّي سَيَهْدِينِ
↓ かれは言った。「わたしは主の御許に行こう。必ずわたしを導かれるであろう。
رَبِّ هَبْ لِي مِنَ الصَّالِحِينَ
↓ 主よ,正しい人物になるような(息子)を,わたしに御授け下さい。」
فَبَشَّرْنَاهُ بِغُلامٍ حَلِيمٍ
↓ それでわれは,優しい思いやりのある男児を(授けるという)昔報を伝えた。
فَلَمَّا بَلَغَ مَعَهُ السَّعْيَ قَالَ يَا بُنَيَّ إِنِّي أَرَى فِي الْمَنَامِ أَنِّي أَذْبَحُكَ فَانظُرْ مَاذَا تَرَى قَالَ يَا أَبَتِ افْعَلْ مَا تُؤْمَرُ سَتَجِدُنِي إِن شَاءَ اللَّهُ مِنَ الصَّابِرِينَ
↓ (この子が)かれと共に働く年頃になった時,かれは言った。「息子よ,わたしはあなたを犠牲に捧げる夢を見ました。さあ,あなたはどう考えるのですか。」かれは(答えて)言った。「父よ,あなたが命じられたようにして下さい。もしアッラーが御望みならば,わたしが耐え忍ぶことが御分りでしょう。」
فَلَمَّا أَسْلَمَا وَتَلَّهُ لِلْجَبِينِ
↓ そこでかれら両人は(命令に)服して,かれ(子供)が額を(地に付け)うつ伏せになった時,
وَنَادَيْنَاهُ أَنْ يَا إِبْرَاهِيمُ
↓ われは告げた。「イブラーヒームよ。
قَدْ صَدَّقْتَ الرُّؤْيَا إِنَّا كَذَلِكَ نَجْزِي الْمُحْسِنِينَ
↓ あなたは確かにあの夢を実践した。本当にわれは,このように正しい行いをする者に報いる。
إِنَّ هَذَا لَهُوَ الْبَلاء الْمُبِينُ
↓ これは明らかに試みであった。」
وَفَدَيْنَاهُ بِذِبْحٍ عَظِيمٍ
↓ われは大きな犠牲でかれを贖い,
وَتَرَكْنَا عَلَيْهِ فِي الآخِرِينَ
↓ 末永くかれのために(この祝福を)留めた。
سَلامٌ عَلَى إِبْرَاهِيمَ
↓ 「イブラーヒームに平安あれ。」(と言って)。
كَذَلِكَ نَجْزِي الْمُحْسِنِينَ
↓ このようにわれは,正しい行いをする者に報いる。
إِنَّهُ مِنْ عِبَادِنَا الْمُؤْمِنِينَ
↓ 本当にかれは,わが信心深いしもべであった。
وَبَشَّرْنَاهُ بِإِسْحَاقَ نَبِيًّا مِّنَ الصَّالِحِينَ
↓ またわれは正しい人物,預言者イスハークの(誕生の)吉報をかれに伝えた。
وَبَارَكْنَا عَلَيْهِ وَعَلَى إِسْحَاقَ وَمِن ذُرِّيَّتِهِمَا مُحْسِنٌ وَظَالِمٌ لِّنَفْسِهِ مُبِينٌ
↓ そしてわれは,かれとイスハークを祝福した。だがかれらの子孫の中には正しい行いをする者もあり,また明らかに自らを損なう者もあった。
وَلَقَدْ مَنَنَّا عَلَى مُوسَى وَهَارُونَ
↓ われは,ムーサーとハールーンに恩恵を施した。
وَنَجَّيْنَاهُمَا وَقَوْمَهُمَا مِنَ الْكَرْبِ الْعَظِيمِ
↓ またかれら両人,そしてその民を大きな災難から救い出し,
وَنَصَرْنَاهُمْ فَكَانُوا هُمُ الْغَالِبِينَ
↓ われが助けたためにかれらは(その困難を)克服することが出来た。
وَآتَيْنَاهُمَا الْكِتَابَ الْمُسْتَبِينَ
↓ なおわれは,両人に(事理を)明瞭にさせる啓典を授け,
وَهَدَيْنَاهُمَا الصِّرَاطَ الْمُسْتَقِيمَ
↓ かれらを正しい道に導いた。
وَتَرَكْنَا عَلَيْهِمَا فِي الآخِرِينَ
↓ われは後の幾世代に渡り,かれらのために(この祝福を)留めた。
سَلامٌ عَلَى مُوسَى وَهَارُونَ
↓ 「ムーサーとハールーンに平安あれ。」(と言って)。
إِنَّا كَذَلِكَ نَجْزِي الْمُحْسِنِينَ
↓ このようにわれは,正しい行いをする者に報いる。
إِنَّهُمَا مِنْ عِبَادِنَا الْمُؤْمِنِينَ
↓ 本当にかれら両人は信心深いわがしもべであった。
وَإِنَّ إِلْيَاسَ لَمِنْ الْمُرْسَلِينَ
↓ 本当にイルヤースも,使徒であった。
إِذْ قَالَ لِقَوْمِهِ أَلا تَتَّقُونَ
↓ かれがその民にこう言った時を思え。「あなたがたは主を畏れないのですか。
أَتَدْعُونَ بَعْلاً وَتَذَرُونَ أَحْسَنَ الْخَالِقِينَ
↓ あなたがたはバアルに祈って,最高の創造主(アッラー)を見捨てるのですか。
اللَّهَ رَبَّكُمْ وَرَبَّ آبَائِكُمُ الأَوَّلِينَ
↓ アッラーこそあなたがたの主,昔の父祖たちの主ではないのですか。」
فَكَذَّبُوهُ فَإِنَّهُمْ لَمُحْضَرُونَ
↓ だがかれらはかれ(イルヤース)を嘘付きであるとした。だから必ず(処罰に)臨むであろう。
إِلاَّ عِبَادَ اللَّهِ الْمُخْلَصِينَ
↓ (かれらの中)敬虔な,アッラーのしもべは別である。
وَتَرَكْنَا عَلَيْهِ فِي الآخِرِينَ
↓ われは後の幾世代に渡り,かれのために(この祝福を)留めた。
سَلامٌ عَلَى إِلْ يَاسِينَ
↓ 「イルヤースに平安あれ。」(と言って)。
إِنَّا كَذَلِكَ نَجْزِي الْمُحْسِنِينَ
↓ このようにわれは,正しい行いをする者に報いる。
إِنَّهُ مِنْ عِبَادِنَا الْمُؤْمِنِينَ
↓ 本当にかれは信心深いわがしもべであった。
وَإِنَّ لُوطًا لَّمِنَ الْمُرْسَلِينَ
↓ ルートも(われが)遣わした者であった。
إِذْ نَجَّيْنَاهُ وَأَهْلَهُ أَجْمَعِينَ
↓ 見よ,われはかれとその家族の凡てを救った。
إِلاَّ عَجُوزًا فِي الْغَابِرِينَ
↓ 後に残る者の中にいた,老婆の外は。
ثُمَّ دَمَّرْنَا الآخَرِينَ
↓ そうしてわれは,外の者を滅ぼしてしまった。
وَإِنَّكُمْ لَتَمُرُّونَ عَلَيْهِم مُّصْبِحِينَ
↓ あなたがたはかれらの(遺跡の)傍らを,昼
وَبِاللَّيْلِ أَفَلا تَعْقِلُونَ
↓ 夜通っている。あなたがたはそれでも悟らないのか。
وَإِنَّ يُونُسَ لَمِنَ الْمُرْسَلِينَ
↓ 本当にユーヌスも,使徒であった。
إِذْ أَبَقَ إِلَى الْفُلْكِ الْمَشْحُونِ
↓ かれが(荷を)満載した舟に(乗って)逃れた時,
فَسَاهَمَ فَكَانَ مِنْ الْمُدْحَضِينَ
↓ かれは籤を引いて,負けてしまった。
فَالْتَقَمَهُ الْحُوتُ وَهُوَ مُلِيمٌ
↓ (そして海に投げ込まれると)大魚に丸呑みにされ,かれは自責の念にかられた。
فَلَوْلا أَنَّهُ كَانَ مِنْ الْمُسَبِّحِينَ
↓ かれが(梅悟して主を)讃えなかったならば,
لَلَبِثَ فِي بَطْنِهِ إِلَى يَوْمِ يُبْعَثُونَ
↓ かれら(人びと)が(復活して)起こされる日まで,必ずかれは魚の腹の中に留まったであろう
فَنَبَذْنَاهُ بِالْعَرَاءِ وَهُوَ سَقِيمٌ
↓ だがわれは,荒れ果てた(岸辺)にかれを打ち上げた。かれは病んでいた。
وَأَنبَتْنَا عَلَيْهِ شَجَرَةً مِّن يَقْطِينٍ
↓ われはかれの上に,1本のヒサゴ木を繁らせ(影を作った)。
وَأَرْسَلْنَاهُ إِلَى مِائَةِ أَلْفٍ أَوْ يَزِيدُونَ
↓ そして10万人,またはそれ以上(の民)にかれを遣わした。
فَآمَنُوا فَمَتَّعْنَاهُمْ إِلَى حِينٍ
↓ かれらが信仰に入ったので,われはしばし現世の享楽を許した。
فَاسْتَفْتِهِمْ أَلِرَبِّكَ الْبَنَاتُ وَلَهُمُ الْبَنُونَ
↓ さてかれらに問え。「あなたがたの主は娘を持ち,かれら(マッカの多神教徒)は息子を持つというのか。
أَمْ خَلَقْنَا الْمَلائِكَةَ إِنَاثًا وَهُمْ شَاهِدُونَ
↓ それともかれらは,われが天使たちを女に創ったと証言するのか。」
أَلا إِنَّهُم مِّنْ إِفْكِهِمْ لَيَقُولُونَ
↓ 見よ,かれらの言うことは作りごとである。
وَلَدَ اللَّهُ وَإِنَّهُمْ لَكَاذِبُونَ
↓ アッラーが子を生まれるとは,かれらも嘘付きの徒である。
أَصْطَفَى الْبَنَاتِ عَلَى الْبَنِينَ
↓ かれは息子よりも,娘を選ばれるとするのか。
مَا لَكُمْ كَيْفَ تَحْكُمُونَ
↓ どうしたのか。あなたがたはどう判断するのか。
أَفَلا تَذَكَّرُونَ
↓ あなたがたはなお訓戒を受け入れないのか。
أَمْ لَكُمْ سُلْطَانٌ مُّبِينٌ
↓ それともあなたがたに明瞭な権能があるのか。
فَأْتُوا بِكِتَابِكُمْ إِن كُنتُمْ صَادِقِينَ
↓ あなたがたのいうことが真実ならば,あなたがたの啓典を出してみなさい。
وَجَعَلُوا بَيْنَهُ وَبَيْنَ الْجِنَّةِ نَسَبًا وَلَقَدْ عَلِمَتِ الْجِنَّةُ إِنَّهُمْ لَمُحْضَرُونَ
↓ かれらは,かれとジンは親類であるといっている。だがジンは自分たちが(懲罰に)臨むことをよく知っている。
سُبْحَانَ اللَّهِ عَمَّا يَصِفُونَ
↓ アッラーに讃えあれ。(かれは)かれらが配するものから(超絶なされる)。
إِلاَّ عِبَادَ اللَّهِ الْمُخْلَصِينَ
↓ だが謙虚に奉仕するアッラーのしもべたちは,別である。
فَإِنَّكُمْ وَمَا تَعْبُدُونَ
↓ だがあなたがたにしても,あなたがたが崇拝するものでも,
مَا أَنتُمْ عَلَيْهِ بِفَاتِنِينَ
↓ かれに反抗して(信者たちを)誘惑することが出来ようか。
إِلاَّ مَنْ هُوَ صَالِ الْجَحِيمِ
↓ 燃え盛る火で,焼かれる者は別にして。
وَمَا مِنَّا إِلاَّ لَهُ مَقَامٌ مَّعْلُومٌ
↓ (整列している者たちが言う。)「わたしたちは各々定めの部署を持っています。
وَإِنَّا لَنَحْنُ الصَّافُّونَ
↓ わたしたちは(奉仕のため)整列して,
وَإِنَّا لَنَحْنُ الْمُسَبِّحُونَ
↓ 慎んで(アッラーを)讃え唱念します。」
وَإِنْ كَانُوا لَيَقُولُونَ
↓ また,かれらはいつも言っていた。
لَوْ أَنَّ عِندَنَا ذِكْرًا مِّنْ الأَوَّلِينَ
↓ 「もしわたしたちが,昔から訓戒を持っていたなら,
لَكُنَّا عِبَادَ اللَّهِ الْمُخْلَصِينَ
↓ わたしたちも,確かにアッラーの謙虚なしもべであったでしょう。」
فَكَفَرُوا بِهِ فَسَوْفَ يَعْلَمُونَ
↓ ところが(実際にクルアーンが与えられれば)それを拒否する。だが間もなくかれらは知るであろう。
وَلَقَدْ سَبَقَتْ كَلِمَتُنَا لِعِبَادِنَا الْمُرْسَلِينَ
↓ 確かにわれの言葉は,わが遣わしたしもべたちに既に下されている。
إِنَّهُمْ لَهُمُ الْمَنصُورُونَ
↓ かれらは,必ず助けられよう。
وَإِنَّ جُندَنَا لَهُمُ الْغَالِبُونَ
↓ 本当にわれの軍勢は,必ず勝利を得るのである。
فَتَوَلَّ عَنْهُمْ حَتَّى حِينٍ
↓ あなた(ムハンマド)はかれらから暫くの間遠ざかって,
وَأَبْصِرْهُمْ فَسَوْفَ يُبْصِرُونَ
↓ かれらを監視しなさい。やがて,かれらは目覚めるであろう。
أَفَبِعَذَابِنَا يَسْتَعْجِلُونَ
↓ だがかれらは,わが懲罰を急ぎ求めている。
فَإِذَا نَزَلَ بِسَاحَتِهِمْ فَسَاءَ صَبَاحُ الْمُنذَرِينَ
↓ だがそれが実際にかれらに下ると,それまで警告を受けているだけに寝覚めの悪い朝となろう。
وَتَوَلَّ عَنْهُمْ حَتَّى حِينٍ
↓ それであなたはかれらから暫くの間遠ざかって,
وَأَبْصِرْ فَسَوْفَ يُبْصِرُونَ
↓ かれらを監視しなさい。やがて,かれらも目覚めるであろう。
سُبْحَانَ رَبِّكَ رَبِّ الْعِزَّةِ عَمَّا يَصِفُونَ
↓ あなたの主,威徳の主,かれらが配するものから(超絶なされる)主に讃えあれ。
وَسَلامٌ عَلَى الْمُرْسَلِينَ
↓ 使徒たちに平安あれ。
وَالْحَمْدُ لِلَّهِ رَبِّ الْعَالَمِينَ
↑ 万有の主,アッラーに讃えあれ。