日本語
Sorah Ash-Shuara ( The Poets )
Verses Number 227
طسم
↓ ター・スィーン・ミーム。
تِلْكَ آيَاتُ الْكِتَابِ الْمُبِينِ
↓ これは明瞭な啓典の印である。
لَعَلَّكَ بَاخِعٌ نَّفْسَكَ أَلاَّ يَكُونُوا مُؤْمِنِينَ
↓ かれらが信者になろうとしないため,あなたは多分,死ぬ程苦悩していることであろう。
إِن نَّشَأْ نُنَزِّلْ عَلَيْهِم مِّن السَّمَاء آيَةً فَظَلَّتْ أَعْنَاقُهُمْ لَهَا خَاضِعِينَ
↓ もしわれがそのつもりとなり,天から印を下せば,かれらはそれに恐れ入って謙虚になるであろう。
وَمَا يَأْتِيهِم مِّن ذِكْرٍ مِّنَ الرَّحْمَنِ مُحْدَثٍ إِلاَّ كَانُوا عَنْهُ مُعْرِضِينَ
↓ だが,慈悲深き御方からかれらに新しい訓戒が(時?)される度に,かれらはいつも背き去る。
فَقَدْ كَذَّبُوا فَسَيَأْتِيهِمْ أَنبَاء مَا كَانُوا بِهِ يَسْتَهْزِؤُون
↓ かれらは(それを)嘘であるとする。だが今にその愚弄することが,其実となって,かれらに降りかかるのである。
أَوَلَمْ يَرَوْا إِلَى الأَرْضِ كَمْ أَنبَتْنَا فِيهَا مِن كُلِّ زَوْجٍ كَرِيمٍ
↓ かれらは,かの大地を見ないのか。如何に多くの,凡ての尊いものを,われはそこで育てるかを。
إِنَّ فِي ذَلِكَ لآيَةً وَمَا كَانَ أَكْثَرُهُم مُّؤْمِنِينَ
↓ 本当にその中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。
وَإِنَّ رَبَّكَ لَهُوَ الْعَزِيزُ الرَّحِيمُ
↓ 本当にあなたの主,かれは偉力ならびなく慈悲深い御方である。
وَإِذْ نَادَى رَبُّكَ مُوسَى أَنِ ائْتِ الْقَوْمَ الظَّالِمِينَ
↓ あなたの主がムーサーに呼びかけ,こう仰せられた時を思いなさい。「不法な民の許に行け。
قَوْمَ فِرْعَوْنَ أَلا يَتَّقُونَ
↓ フィルアウンの民の許に。かれらは主を畏れないのか。」
قَالَ رَبِّ إِنِّي أَخَافُ أَن يُكَذِّبُونِ
↓ かれは申し上げた。「わたしの主よ,かれらがわたしを(蟻?)付き呼ばわりすることを恐れます。
وَيَضِيقُ صَدْرِي وَلا يَنطَلِقُ لِسَانِي فَأَرْسِلْ إِلَى هَارُونَ
↓ わたしの胸は圧迫され,またわたしの舌は(艇?)れます。ですからハールーンを,遺わし(助け)て下さい。
وَلَهُمْ عَلَيَّ ذَنبٌ فَأَخَافُ أَن يَقْتُلُونِ
↓ また(その上)かれらは,わたしに罪を科しているので,わたしを殺すのを恐れます。」
قَالَ كَلاَّ فَاذْهَبَا بِآيَاتِنَا إِنَّا مَعَكُم مُّسْتَمِعُونَ
↓ かれは仰せられた。「決してそうではない。あなたがた両人は,わが印を持って行け。本当にわれは,あなたがたと一緒にいて,聞いているのである。
فَأْتِيَا فِرْعَوْنَ فَقُولا إِنَّا رَسُولُ رَبِّ الْعَالَمِينَ
↓ それであなたがた両人は,フィルアウンの許に行って言ってやるがいい。『わたしたちは,万有の主から遣わされた使徒であるから,
أَنْ أَرْسِلْ مَعَنَا بَنِي إِسْرَائِيلَ
↓ イスラエルの子孫を,わたしたちと一緒に行かせて下さい』と。」
قَالَ أَلَمْ نُرَبِّكَ فِينَا وَلِيدًا وَلَبِثْتَ فِينَا مِنْ عُمُرِكَ سِنِينَ
↓ かれは言った。「あなたは幼少の時,わたしたちの間で育てられたではないか。あなたの生涯の多くの年月を,わたしたちの間で過ごしたではないか。
وَفَعَلْتَ فَعْلَتَكَ الَّتِي فَعَلْتَ وَأَنتَ مِنَ الْكَافِرِينَ
↓ それなのにあなたは酪いことをしでかしたものだ。あなたは恩を忘れる者の仲間である。」
قَالَ فَعَلْتُهَا إِذًا وَأَنَا مِنَ الضَّالِّينَ
↓ かれ(ムーサー)は言った。「わたしが,それを行ったのは邪道に踏み迷っていた時のことである。
فَفَرَرْتُ مِنكُمْ لَمَّا خِفْتُكُمْ فَوَهَبَ لِي رَبِّي حُكْمًا وَجَعَلَنِي مِنَ الْمُرْسَلِينَ
↓ それでわたしは恐ろしくなって,あなたがたから逃げだした。だが,主はわたしに知識を授けて,使徒の一人となされたのである。
وَتِلْكَ نِعْمَةٌ تَمُنُّهَا عَلَيَّ أَنْ عَبَّدتَّ بَنِي إِسْرَائِيلَ
↓ あなたはイスラエルの子孫を奴隷としておきながら,それがわたしに好意を示す恩恵であるとでもいうのですか。」
قَالَ فِرْعَوْنُ وَمَا رَبُّ الْعَالَمِينَ
↓ フィルアウンは言った。「万有の主とは,何ですか。」
قَالَ رَبُّ السَّمَاوَاتِ وَالأَرْضِ وَمَا بَيْنَهُمَا إِن كُنتُم مُّوقِنِينَ
↓ かれ(ムーサー)は言った。「天と地,そしてその間の凡ての有の主であられます。あなたがたがもし(これを)悟ったならば。」
قَالَ لِمَنْ حَوْلَهُ أَلا تَسْتَمِعُونَ
↓ かれ(フィルアウン)は,左右の者に向かって言った。「あなたがたは聞きましたか。」
قَالَ رَبُّكُمْ وَرَبُّ آبَائِكُمُ الأَوَّلِينَ
↓ かれ(ムーサー)は言った。「あなたがたの主,また昔からのあなたがたの祖先の主でもあられます。」
قَالَ إِنَّ رَسُولَكُمُ الَّذِي أُرْسِلَ إِلَيْكُمْ لَمَجْنُونٌ
↓ かれ(フィルアウンは左右の者に)言った。「あなたがたに遣わされたこの使徒は,本当に気違いです。」
قَالَ رَبُّ الْمَشْرِقِ وَالْمَغْرِبِ وَمَا بَيْنَهُمَا إِن كُنتُمْ تَعْقِلُونَ
↓ かれ(ムーサー)は言った。「東と西,またその間にある万有の主であられます。あなたがたがもし理解するのであれば。」
قَالَ لَئِنِ اتَّخَذْتَ إِلَهًا غَيْرِي لَأَجْعَلَنَّكَ مِنَ الْمَسْجُونِينَ
↓ かれ(フィルアウン)は言った。「あなたが,もしわたし以外に神を立てるならば,わたしは必ずあなたを囚人にするでしょう。」
قَالَ أَوَلَوْ جِئْتُكَ بِشَيْءٍ مُّبِينٍ
↓ かれ(ムーサー)は言った。「わたしがもし,明白な何物かを,あなたに(有?)してもですか。」
قَالَ فَأْتِ بِهِ إِن كُنتَ مِنَ الصَّادِقِينَ
↓ かれ(フィルアウン)は言った。「あなたの言うことが本当なら,それを示しなさい。」
فَأَلْقَى عَصَاهُ فَإِذَا هِيَ ثُعْبَانٌ مُّبِينٌ
↓ それで(ムーサー)は杖を投げた。見るがいい。それは明らかに蛇となる。
وَنَزَعَ يَدَهُ فَإِذَا هِيَ بَيْضَاء لِلنَّاظِرِينَ
↓ またかれの手を差し伸べると,見るがいい。それは誰が見ても真っ白である。
قَالَ لِلْمَلَإِ حَوْلَهُ إِنَّ هَذَا لَسَاحِرٌ عَلِيمٌ
↓ かれ(フィルアウン)は左右の長老たちに言った。「本当にこれは,老練な魔術師である。
يُرِيدُ أَن يُخْرِجَكُم مِّنْ أَرْضِكُم بِسِحْرِهِ فَمَاذَا تَأْمُرُونَ
↓ かれはその魔術で,あなたがたをこの国から追い出そうとしている。それであなたがたはどうしようというのか。」
قَالُوا أَرْجِهِ وَأَخَاهُ وَابْعَثْ فِي الْمَدَائِنِ حَاشِرِينَ
↓ かれらは言った。「(久しく)かれとその兄弟を待機させ,使いの者を諸都市に遺わし,
يَأْتُوكَ بِكُلِّ سَحَّارٍ عَلِيمٍ
↓ 凡ての老練な魔術師をあなたの許に召し出されよ。」
فَجُمِعَ السَّحَرَةُ لِمِيقَاتِ يَوْمٍ مَّعْلُومٍ
↓ そこで魔術師たちは,決められた日の決められた時刻に集められた。
وَقِيلَ لِلنَّاسِ هَلْ أَنتُم مُّجْتَمِعُونَ
↓ また民衆に向かっても,「あなたがたは(全部)集合したのか。」と告げられた。
لَعَلَّنَا نَتَّبِعُ السَّحَرَةَ إِن كَانُوا هُمُ الْغَالِبِينَ
↓ (人びとは言う。)「魔術師の方が勝てば,わたしたちはかれら(の教え)に従おうではないですか。」
فَلَمَّا جَاءَ السَّحَرَةُ قَالُوا لِفِرْعَوْنَ أَئِنَّ لَنَا لأَجْرًا إِن كُنَّا نَحْنُ الْغَالِبِينَ
↓ 魔術師たちはやって来るなり,フィルアウンに言った。「わたしたちが勝てば,必ず褒美があるでしょうか。」
قَالَ نَعَمْ وَإِنَّكُمْ إِذًا لَّمِنَ الْمُقَرَّبِينَ
↓ かれ(フィルアウン)は言った。「勿論である。その場合あなたがたは,必ず側近となろう。」
قَالَ لَهُم مُّوسَى أَلْقُوا مَا أَنتُم مُّلْقُونَ
↓ ムーサーはかれらに向かって言った。「あなたがたの投げるものを,投げなさい。」
فَأَلْقَوْا حِبَالَهُمْ وَعِصِيَّهُمْ وَقَالُوا بِعِزَّةِ فِرْعَوْنَ إِنَّا لَنَحْنُ الْغَالِبُونَ
↓ そこでかれらは,縄と杖を投げて言った。「フィルアウンの御威光に誓けて,わたしたちは必ず勝利者になろう。」
فَأَلْقَى مُوسَى عَصَاهُ فَإِذَا هِيَ تَلْقَفُ مَا يَأْفِكُونَ
↓ その時ムーサーが杖を投げると,見るがいい。それはかれらの捏造したものを,呑み込んでしまった。
فَأُلْقِيَ السَّحَرَةُ سَاجِدِينَ
↓ そこで魔術師たちは,さっと伏しサジダして,
قَالُوا آمَنَّا بِرَبِّ الْعَالَمِينَ
↓ 言った。「わたしたちは,万有の主を信じます。
رَبِّ مُوسَى وَهَارُونَ
↓ ムーサーとハールーンの主を。」
قَالَ آمَنتُمْ لَهُ قَبْلَ أَنْ آذَنَ لَكُمْ إِنَّهُ لَكَبِيرُكُمُ الَّذِي عَلَّمَكُمُ السِّحْرَ فَلَسَوْفَ تَعْلَمُونَ لأُقَطِّعَنَّ أَيْدِيَكُمْ وَأَرْجُلَكُم مِّنْ خِلافٍ وَلَأُصَلِّبَنَّكُمْ أَجْمَعِينَ
↓ かれ(フィルアウン)は言った。「あなたがたは,わたしの許しも得ないうちにかれを信じるのか。きっとかれは,あなたがたに魔術を教えた,あなたがたの首長であろう。だが,やがて思い知るであろう。わたしは必ずあなたがたの手と足を互い違いに切断し,あなたがたを,凡て磔の刑にするであろう。」
قَالُوا لا ضَيْرَ إِنَّا إِلَى رَبِّنَا مُنقَلِبُونَ
↓ かれらは言った。「構いません。わたしたちは,自分の主の許に帰るだけですから。
إِنَّا نَطْمَعُ أَن يَغْفِرَ لَنَا رَبُّنَا خَطَايَانَا أَن كُنَّا أَوَّلَ الْمُؤْمِنِينَ
↓ わたしたちの願いは,只主が,わたしたちの数々の過ちを赦され,わたしたちが信者たちの先がけになることです。」
وَأَوْحَيْنَا إِلَى مُوسَى أَنْ أَسْرِ بِعِبَادِي إِنَّكُم مُّتَّبَعُونَ
↓ われはムーサーに,「わがしもべたちと一緒に,夜の間に旅立て。あなたがたは必ず追手がかかるであろう。」と啓示した。
فَأَرْسَلَ فِرْعَوْنُ فِي الْمَدَائِنِ حَاشِرِينَ
↓ その時フィルアウンは,使いの者を諸都市に遣わし,
إِنَّ هَؤُلاء لَشِرْذِمَةٌ قَلِيلُونَ
↓ (言わせた)「これらの者は,ほんの少数の群れに過ぎないのです。
وَإِنَّهُمْ لَنَا لَغَائِظُونَ
↓ かれらは,わたしたちに腹を立てているでしょうが,
وَإِنَّا لَجَمِيعٌ حَاذِرُونَ
↓ わたしたちは,警戒を整え,軍勢も多いのです。」
فَأَخْرَجْنَاهُم مِّن جَنَّاتٍ وَعُيُونٍ
↓ それでわれは,かれらを果樹園や泉から追い出し,
وَكُنُوزٍ وَمَقَامٍ كَرِيمٍ
↓ 財宝や栄誉ある地位から追放した。
كَذَلِكَ وَأَوْرَثْنَاهَا بَنِي إِسْرَائِيلَ
↓ そんな次第であった。そしてわれはイスラエルの子孫たちに,これらのものを(外の所で)継がせた。
فَأَتْبَعُوهُم مُّشْرِقِينَ
↓ さてかれら(フィルアウンの軍勢)は日の出の時,かれらを追って来た。
فَلَمَّا تَرَاءى الْجَمْعَانِ قَالَ أَصْحَابُ مُوسَى إِنَّا لَمُدْرَكُونَ
↓ 両者が互いに姿が見えるようになると,ムーサーの仲間は言った。「わたしたちは,必ず追いつかれるであろう。」
قَالَ كَلاَّ إِنَّ مَعِيَ رَبِّي سَيَهْدِينِ
↓ かれ(ムーサー)は言った。「決して,決して。本当に主はわたしと共におられます。直ぐに御導きがあるでしょう。」
فَأَوْحَيْنَا إِلَى مُوسَى أَنِ اضْرِب بِّعَصَاكَ الْبَحْرَ فَانفَلَقَ فَكَانَ كُلُّ فِرْقٍ كَالطَّوْدِ الْعَظِيمِ
↓ その時,われはムーサーに啓示した。「あなたの杖で海を打て。」するとそれは分れたが,それぞれの割れた部分は巨大な山のようであった。
وَأَزْلَفْنَا ثَمَّ الآخَرِينَ
↓ われはまた,外の群をそこに誘き込んだ。
وَأَنجَيْنَا مُوسَى وَمَن مَّعَهُ أَجْمَعِينَ
↓ そしてわれは,ムーサーそしてかれと共にいた人びと凡てを救った。
ثُمَّ أَغْرَقْنَا الآخَرِينَ
↓ だが他の者たちを,溺れさせた。
إِنَّ فِي ذَلِكَ لآيَةً وَمَا كَانَ أَكْثَرُهُم مُّؤْمِنِينَ
↓ 本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。
وَإِنَّ رَبَّكَ لَهُوَ الْعَزِيزُ الرَّحِيمُ
↓ 本当にあなたの主は偉力ならびなく慈悲深くあられる。
وَاتْلُ عَلَيْهِمْ نَبَأَ إِبْرَاهِيمَ
↓ イブラーヒームの物語をかれらに語りなさい.
إِذْ قَالَ لِأَبِيهِ وَقَوْمِهِ مَا تَعْبُدُونَ
↓ かれが父親とかれの人びとに向かって,「あなたがたは何を崇拝するのですか。」と言った時を思い起しなさい。
قَالُوا نَعْبُدُ أَصْنَامًا فَنَظَلُّ لَهَا عَاكِفِينَ
↓ かれらは言った。「わたしたちは偶像を崇拝し,いつもこれに仕えるのです。」
قَالَ هَلْ يَسْمَعُونَكُمْ إِذْ تَدْعُونَ
↓ かれは言った。「あなたがたが祈る時かれら(偶像)は聞くのか。
أَوْ يَنفَعُونَكُمْ أَوْ يَضُرُّونَ
↓ またかれら(偶像)は,あなたがたを益するのですか,それとも害するのですか。」
قَالُوا بَلْ وَجَدْنَا آبَاءَنَا كَذَلِكَ يَفْعَلُونَ
↓ かれらは言った。「いや,わたしたちの祖先が,こうしているのを見たのです。」
قَالَ أَفَرَأَيْتُم مَّا كُنتُمْ تَعْبُدُونَ
↓ かれは言った。「それならあなたがたは,あなたがたが今迄崇拝してきたものに就いて考えてみたのですか。
أَنتُمْ وَآبَاؤُكُمُ الأَقْدَمُونَ
↓ あなたがたも,昔の祖先たちも(崇拝していたものに就いて)。
فَإِنَّهُمْ عَدُوٌّ لِّي إِلاَّ رَبَّ الْعَالَمِينَ
↓ 万有の主を除いては,かれらはわたしの敵です。
الَّذِي خَلَقَنِي فَهُوَ يَهْدِينِ
↓ かれはわたしを創られた方で,わたしを導かれ,
وَالَّذِي هُوَ يُطْعِمُنِي وَيَسْقِينِ
↓ わたしに食料を支給し,また飲料を授けられた御方。
وَإِذَا مَرِضْتُ فَهُوَ يَشْفِينِ
↓ また病気になれば,かれはわたしを癒して下さいます。
وَالَّذِي يُمِيتُنِي ثُمَّ يُحْيِينِ
↓ わたしを死なせ,それから生き返らせられる御方。
وَالَّذِي أَطْمَعُ أَن يَغْفِرَ لِي خَطِيئَتِي يَوْمَ الدِّينِ
↓ 審判の日には,罪過を御赦し下されるよう,わたしが願い望む方である。
رَبِّ هَبْ لِي حُكْمًا وَأَلْحِقْنِي بِالصَّالِحِينَ
↓ 主よ,英知をわたしに授け,正しい者たちの仲間に入れて下さい。
وَاجْعَل لِّي لِسَانَ صِدْقٍ فِي الآخِرِينَ
↓ わたしを後々の世まで真実を伝えた者として下さい。
وَاجْعَلْنِي مِن وَرَثَةِ جَنَّةِ النَّعِيمِ
↓ わたしを至福の園を継ぐ者になされ,
وَاغْفِرْ لِأَبِي إِنَّهُ كَانَ مِنَ الضَّالِّينَ
↓ わたしの父を御赦し下さい。本当にかれは迷った者の仲間ですが。
وَلا تُخْزِنِي يَوْمَ يُبْعَثُونَ
↓ また(人びとが)復活させられる日に,わたしの面目を失わせないで下さい。
يَوْمَ لا يَنفَعُ مَالٌ وَلا بَنُونَ
↓ その日には,財宝も息子たちも,役立ちません。
إِلاَّ مَنْ أَتَى اللَّهَ بِقَلْبٍ سَلِيمٍ
↓ ただ汚れのない心を,アッラーに棒げる者だけは別ですが。」
وَأُزْلِفَتِ الْجَنَّةُ لِلْمُتَّقِينَ
↓ 楽園は,主を畏れる者に近付けられ,
وَبُرِّزَتِ الْجَحِيمُ لِلْغَاوِينَ
↓ 邪道に迷った者には,火獄が現われよう。
وَقِيلَ لَهُمْ أَيْنَ مَا كُنتُمْ تَعْبُدُونَ
↓ そしてかれらは言われよう。「あなたがたが,崇めていた(神々)は何処にいるのですか。
مِن دُونِ اللَّهِ هَلْ يَنصُرُونَكُمْ أَوْ يَنتَصِرُونَ
↓ アッラーを外にして(拝していたもの)はあなたがたを助けられるのですか,または自分自身を助けられるのですか。」
فَكُبْكِبُوا فِيهَا هُمْ وَالْغَاوُونَ
↓ そこでかれらも誘惑した者たちも,その中に投げ込まれる。
وَجُنُودُ إِبْلِيسَ أَجْمَعُونَ
↓ またイブリース(悪魔)の軍勢も全部一緒に。
قَالُوا وَهُمْ فِيهَا يَخْتَصِمُونَ
↓ かれらはそこで,口論して言うであろう。
تَاللَّهِ إِن كُنَّا لَفِي ضَلالٍ مُّبِينٍ
↓ 「アッラーに誓って言います。わたしたちは明らかに誤っていたのです。
إِذْ نُسَوِّيكُم بِرَبِّ الْعَالَمِينَ
↓ 万有の主と同位に,あなたがたを配したのですから。
وَمَا أَضَلَّنَا إِلاَّ الْمُجْرِمُونَ
↓ わたしたちを迷わせたのは,罪深い者たちに外ならない。
فَمَا لَنَا مِن شَافِعِينَ
↓ それでわたしたちには,誰も執り成す者もなく,
وَلا صَدِيقٍ حَمِيمٍ
↓ 一人の真の友もないのです。
فَلَوْ أَنَّ لَنَا كَرَّةً فَنَكُونَ مِنَ الْمُؤْمِنِينَ
↓ わたしたちがもう一度返ることが出来るなら,本当に信者の仲間に入るのですが。」
إِنَّ فِي ذَلِكَ لآيَةً وَمَا كَانَ أَكْثَرُهُم مُّؤْمِنِينَ
↓ 本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。
وَإِنَّ رَبَّكَ لَهُوَ الْعَزِيزُ الرَّحِيمُ
↓ 本当にあなたの主は偉力ならびなく慈悲深くあられる。
كَذَّبَتْ قَوْمُ نُوحٍ الْمُرْسَلِينَ
↓ ヌーフの民も,使徒たちを信じなかった。
إِذْ قَالَ لَهُمْ أَخُوهُمْ نُوحٌ أَلا تَتَّقُونَ
↓ かれらの同胞のヌーフが,かれらに言った時を思い起しなさい。「あなたがたは,主を畏れないのですか。
إِنِّي لَكُمْ رَسُولٌ أَمِينٌ
↓ 本当にわたしは,あなたがたへの誠実な使徒です。
فَاتَّقُوا اللَّهَ وَأَطِيعُونِ
↓ それでアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。
وَمَا أَسْأَلُكُمْ عَلَيْهِ مِنْ أَجْرٍ إِنْ أَجْرِيَ إِلاَّ عَلَى رَبِّ الْعَالَمِينَ
↓ わたしは,それに対しあなたがたに報酬を求めません。わたしへの報酬は,只万有の主から(いただく)だけです。
فَاتَّقُوا اللَّهَ وَأَطِيعُونِ
↓ だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。」
قَالُوا أَنُؤْمِنُ لَكَ وَاتَّبَعَكَ الأَرْذَلُونَ
↓ かれらは言った。「最も卑しい者たちがあなたに従っているというのに,わたしたちまであなたを信じるのですか。」
قَالَ وَمَا عِلْمِي بِمَا كَانُوا يَعْمَلُونَ
↓ かれ(ヌーフ)は言った。「かれらが行っていることに就いて,わたしが何を知りましょうか。
إِنْ حِسَابُهُمْ إِلاَّ عَلَى رَبِّي لَوْ تَشْعُرُونَ
↓ かれらの清算は,只わたしの主に属するのです。もしあなたがたが理解するならば。
وَمَا أَنَا بِطَارِدِ الْمُؤْمِنِينَ
↓ またわたしは,信仰する者たちを追い払いません。
إِنْ أَنَا إِلاَّ نَذِيرٌ مُّبِينٌ
↓ わたしは公明な一人の警告者に過ぎないのです。」
قَالُوا لَئِن لَّمْ تَنتَهِ يَا نُوحُ لَتَكُونَنَّ مِنَ الْمَرْجُومِينَ
↓ かれらは言った。「あなたが止めないなら,ヌーフよ,必ず石打ちにされるでしょう。」
قَالَ رَبِّ إِنَّ قَوْمِي كَذَّبُونِ
↓ かれは(祈って)言った。「主よ,本当にわたしの民はわたしを嘘付きであると申します。
فَافْتَحْ بَيْنِي وَبَيْنَهُمْ فَتْحًا وَنَجِّنِي وَمَن مَّعِي مِنَ الْمُؤْمِنِينَ
↓ それでわたしとかれらの間を,確り御裁き下され,わたしと,わたしと一緒の信者たちを救って下さい。」
فَأَنجَيْنَاهُ وَمَن مَّعَهُ فِي الْفُلْكِ الْمَشْحُونِ
↓ そこでわれはかれと,かれと一緒の者たちを,満戦した舟の中に救ってやった。
ثُمَّ أَغْرَقْنَا بَعْدُ الْبَاقِينَ
↓ それからわれは後に残った者たちを溺れさせた。
إِنَّ فِي ذَلِكَ لآيَةً وَمَا كَانَ أَكْثَرُهُم مُّؤْمِنِينَ
↓ 本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。
وَإِنَّ رَبَّكَ لَهُوَ الْعَزِيزُ الرَّحِيمُ
↓ 本当にあなたの主,かれは偉力ならびなく慈悲深くあられる
كَذَّبَتْ عَادٌ الْمُرْسَلِينَ
↓ アード(の民)も,使徒たちを嘘付きであるとした。
إِذْ قَالَ لَهُمْ أَخُوهُمْ هُودٌ أَلا تَتَّقُونَ
↓ かれらの同胞のフードがかれらに言った時を思い起せ。「あなたがたは主を畏れないのですか。
إِنِّي لَكُمْ رَسُولٌ أَمِينٌ
↓ 本当にわたしは,あなたがたへの誠実な使徒です。
فَاتَّقُوا اللَّهَ وَأَطِيعُونِ
↓ だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。
وَمَا أَسْأَلُكُمْ عَلَيْهِ مِنْ أَجْرٍ إِنْ أَجْرِيَ إِلاَّ عَلَى رَبِّ الْعَالَمِينَ
↓ またわたしは,このことであなたがたに報酬を求めません。わたしへの報酬は,只万有の主から(いただく)だけです。
أَتَبْنُونَ بِكُلِّ رِيعٍ آيَةً تَعْبَثُونَ
↓ あなたがたは高地という高地に悪戯に碑を建てるのですか。
وَتَتَّخِذُونَ مَصَانِعَ لَعَلَّكُمْ تَخْلُدُونَ
↓ またあなたがたは(永遠に)住もうとして,堅固な高楼を建てるのですか。
وَإِذَا بَطَشْتُم بَطَشْتُمْ جَبَّارِينَ
↓ あなたがたは暴力を振う時,暴虐者のように振舞うのですか。
فَاتَّقُوا اللَّهَ وَأَطِيعُونِ
↓ アッラーを畏れ,わたしに従いなさい。
وَاتَّقُوا الَّذِي أَمَدَّكُم بِمَا تَعْلَمُونَ
↓ あなたがたが知る程のものを,授けられる方を畏れなさい。
أَمَدَّكُم بِأَنْعَامٍ وَبَنِينَ
↓ かれは数々の家畜と子孫を,あなたがたに授けられ,
وَجَنَّاتٍ وَعُيُونٍ
↓ また果樹園や泉をも授けられた。
إِنِّي أَخَافُ عَلَيْكُمْ عَذَابَ يَوْمٍ عَظِيمٍ
↓ わたしはあなたがたに加えられる偉大な日の懲罰を本当に恐れる。」
قَالُوا سَوَاء عَلَيْنَا أَوَعَظْتَ أَمْ لَمْ تَكُن مِّنَ الْوَاعِظِينَ
↓ かれらは言った。「あなたが説教しても説教しなくても,わたしたちにとっては同じことです。
إِنْ هَذَا إِلاَّ خُلُقُ الأَوَّلِينَ
↓ 本当にこれは,昔のやり方に外なりません。
وَمَا نَحْنُ بِمُعَذَّبِينَ
↓ わたしたちは懲罰されないのです。」
فَكَذَّبُوهُ فَأَهْلَكْنَاهُمْ إِنَّ فِي ذَلِكَ لآيَةً وَمَا كَانَ أَكْثَرُهُم مُّؤْمِنِينَ
↓ かれらは,かれを嘘付きであるとした。そこでわれはかれらを滅ぼした。本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。
وَإِنَّ رَبَّكَ لَهُوَ الْعَزِيزُ الرَّحِيمُ
↓ 本当にあなたの主は偉力ならびなく慈悲深い御方であられる。
كَذَّبَتْ ثَمُودُ الْمُرْسَلِينَ
↓ サムード(の民)も,使徒たちを嘘付きであるとした。
إِذْ قَالَ لَهُمْ أَخُوهُمْ صَالِحٌ أَلا تَتَّقُونَ
↓ かれらの同胞サーリフが,かれらに言った時を思い起しなさい。「あなたがたは主を畏れないのですか。
إِنِّي لَكُمْ رَسُولٌ أَمِينٌ
↓ 本当にわたしは,あなたがたへの誠実な使徒です。
فَاتَّقُوا اللَّهَ وَأَطِيعُونِ
↓ だからアッラーを畏れわたしに従いなさい。
وَمَا أَسْأَلُكُمْ عَلَيْهِ مِنْ أَجْرٍ إِنْ أَجْرِيَ إِلاَّ عَلَى رَبِّ الْعَالَمِينَ
↓ わたしはあなたがたにこのことで報酬を求めない。わたしへの報酬は,只万有の主から(いただく)だけです。
أَتُتْرَكُونَ فِي مَا هَاهُنَا آمِنِينَ
↓ あなたがたはここで,いつまでも安泰でいられましょうか。
فِي جَنَّاتٍ وَعُيُونٍ
↓ 果樹園や泉,
وَزُرُوعٍ وَنَخْلٍ طَلْعُهَا هَضِيمٌ
↓ 穀物畑や,見事な若実を付けるナツメヤシの園,
وَتَنْحِتُونَ مِنَ الْجِبَالِ بُيُوتًا فَارِهِينَ
↓ また(岩)山に,あなたがたが巧みに家を切り穿っても(安泰であり得ようか)。
فَاتَّقُوا اللَّهَ وَأَطِيعُونِ
↓ だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。
وَلا تُطِيعُوا أَمْرَ الْمُسْرِفِينَ
↓ あなたがたは,無法な常軌を逸した者の命令に,従ってはなりません。
الَّذِينَ يُفْسِدُونَ فِي الأَرْضِ وَلا يُصْلِحُونَ
↓ かれらは地上に危害を引き起す者で,(悪弊を)矯正する者ではありません。」
قَالُوا إِنَّمَا أَنتَ مِنَ الْمُسَحَّرِينَ
↓ かれらは言った。「あなたは(ほ?)かれた者に過ぎません。
مَا أَنتَ إِلاَّ بَشَرٌ مِّثْلُنَا فَأْتِ بِآيَةٍ إِن كُنتَ مِنَ الصَّادِقِينَ
↓ あなたは,わたしたちと同じ一人の人間に過ぎません。あなたの言うのが本当なら,わたしたちに印を(西?)しなさい。」
قَالَ هَذِهِ نَاقَةٌ لَّهَا شِرْبٌ وَلَكُمْ شِرْبُ يَوْمٍ مَّعْلُومٍ
↓ かれ(サーリフ)は言った。「ここに一頭の雌ラクダがいます。それにも水飲み日があり,またあなたがたにも,(それぞれ)決められた水飲み日があります。
وَلا تَمَسُّوهَا بِسُوءٍ فَيَأْخُذَكُمْ عَذَابُ يَوْمٍ عَظِيمٍ
↓ 偉大な日の懲罰があなたがたを襲わないよう,それに害を加えてはなりません。」
فَعَقَرُوهَا فَأَصْبَحُوا نَادِمِينَ
↓ だがかれらは,その腱を切って不具にし,たちまち後悔することになった。
فَأَخَذَهُمُ الْعَذَابُ إِنَّ فِي ذَلِكَ لآيَةً وَمَا كَانَ أَكْثَرُهُم مُّؤْمِنِينَ
↓ それは懲罰がかれらを襲ったからである。本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。
وَإِنَّ رَبَّكَ لَهُوَ الْعَزِيزُ الرَّحِيمُ
↓ 本当にあなたの主は偉力ならびなく慈悲深い御方であられる。
كَذَّبَتْ قَوْمُ لُوطٍ الْمُرْسَلِينَ
↓ ルートの民も使徒たちを嘘付きであるとした。
إِذْ قَالَ لَهُمْ أَخُوهُمْ لُوطٌ أَلا تَتَّقُونَ
↓ 同胞ルートが,かれらに,「あなたがたは主を畏れないのですか。」と言った時を思い起しなさい。
إِنِّي لَكُمْ رَسُولٌ أَمِينٌ
↓ 「本当にわたしは,あなたがたへの誠実な使徒です。
فَاتَّقُوا اللَّهَ وَأَطِيعُونِ
↓ だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。
وَمَا أَسْأَلُكُمْ عَلَيْهِ مِنْ أَجْرٍ إِنْ أَجْرِيَ إِلاَّ عَلَى رَبِّ الْعَالَمِينَ
↓ わたしはあなたがたにこのことで報酬を求めません。わたしへの報酬は,誰々万有の主から(いただく)だけです。
أَتَأْتُونَ الذُّكْرَانَ مِنَ الْعَالَمِينَ
↓ あなたがたは創造された者の中男だけに近付き,
وَتَذَرُونَ مَا خَلَقَ لَكُمْ رَبُّكُمْ مِنْ أَزْوَاجِكُم بَلْ أَنتُمْ قَوْمٌ عَادُونَ
↓ 主があなたがたのために創られた配偶者を顧みないのですか。いや,あなたがたは罪を犯す者です。」
قَالُوا لَئِن لَّمْ تَنتَهِ يَا لُوطُ لَتَكُونَنَّ مِنَ الْمُخْرَجِينَ
↓ かれらは(答えて)言った。「いい加減止めないなら,ルートよ,あなたは必ず追放されるでしょう。」
قَالَ إِنِّي لِعَمَلِكُم مِّنَ الْقَالِينَ
↓ かれ(ルートは)言った。「わたしは,本当にあなたがたの行いを忌み嫌っています。
رَبِّ نَجِّنِي وَأَهْلِي مِمَّا يَعْمَلُونَ
↓ 主よ,わたしとわたしの家族を,かれらの所業から御救い下さい。」
فَنَجَّيْنَاهُ وَأَهْلَهُ أَجْمَعِينَ
↓ それでわれは,かれとかれの家族を凡て救った。
إِلاَّ عَجُوزًا فِي الْغَابِرِينَ
↓ 後に残った,老女(ルートの妻)は別であったが。
ثُمَّ دَمَّرْنَا الآخَرِينَ
↓ それから,われは外の者を滅ぼした。
وَأَمْطَرْنَا عَلَيْهِم مَّطَرًا فَسَاء مَطَرُ الْمُنذَرِينَ
↓ われは,(石の)雨をかれらの上に降らせた。警告されていた者たちには,災厄の雨であった。
إِنَّ فِي ذَلِكَ لآيَةً وَمَا كَانَ أَكْثَرُهُم مُّؤْمِنِينَ
↓ 本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。
وَإِنَّ رَبَّكَ لَهُوَ الْعَزِيزُ الرَّحِيمُ
↓ 本当にあなたの主は偉力ならびなき慈悲深き御方であられる。
كَذَّبَ أَصْحَابُ الأَيْكَةِ الْمُرْسَلِينَ
↓ 森の人びとも使徒たちを嘘付きであるとした。
إِذْ قَالَ لَهُمْ شُعَيْبٌ أَلا تَتَّقُونَ
↓ シュアイブがかれらに,「あなたがたは主を畏れないのですか。」と言った時を思い起しなさい。
إِنِّي لَكُمْ رَسُولٌ أَمِينٌ
↓ かれ(シュアイブ)は言った。「本当にわたしは,あなたがたへの誠実な使徒です。
فَاتَّقُوا اللَّهَ وَأَطِيعُونِ
↓ だからアッラーを畏れ,わたしに従いなさい。
وَمَا أَسْأَلُكُمْ عَلَيْهِ مِنْ أَجْرٍ إِنْ أَجْرِيَ إِلاَّ عَلَى رَبِّ الْعَالَمِينَ
↓ わたしはあなたがたにこのことで報酬を求めない。わたしへの報酬は,唯々万有の主から(いただく)だけです。
أَوْفُوا الْكَيْلَ وَلا تَكُونُوا مِنَ الْمُخْسِرِينَ
↓ 計量を十分に与え,損をさせてはなりません。
وَزِنُوا بِالْقِسْطَاسِ الْمُسْتَقِيمِ
↓ 正確な汗で計り,
وَلا تَبْخَسُوا النَّاسَ أَشْيَاءَهُمْ وَلا تَعْثَوْا فِي الأَرْضِ مُفْسِدِينَ
↓ 他人のものを詐取してはなりません。また迷惑を及ぼす行いをして,地上を退廃させてはなりません。
وَاتَّقُوا الَّذِي خَلَقَكُمْ وَالْجِبِلَّةَ الأَوَّلِينَ
↓ あなたがたと前の世代の者たちを創られた方,かれを畏れなさい。」
قَالُوا إِنَّمَا أَنتَ مِنَ الْمُسَحَّرِينَ
↓ するとかれらは言った。「あなたは(思?)かれた者に過ぎません。
وَمَا أَنتَ إِلاَّ بَشَرٌ مِّثْلُنَا وَإِن نَّظُنُّكَ لَمِنَ الْكَاذِبِينَ
↓ あなたはわたしたちと同じ一人の人間に過ぎません。どう考えてもあなたは虚言の徒です。
فَأَسْقِطْ عَلَيْنَا كِسَفًا مِّنَ السَّمَاء إِن كُنتَ مِنَ الصَّادِقِينَ
↓ あなたの言うことが真実なら,天の一角をわたしたちの上に落としなさい。」
قَالَ رَبِّي أَعْلَمُ بِمَا تَعْمَلُونَ
↓ かれ(シュアイブ)は言った。「わたしの主は,あなたがたのすることをよく知っておられます。」
فَكَذَّبُوهُ فَأَخَذَهُمْ عَذَابُ يَوْمِ الظُّلَّةِ إِنَّهُ كَانَ عَذَابَ يَوْمٍ عَظِيمٍ
↓ だがかれらはかれを嘘付きであるとした。それであの陰惨な日の懲罰がかれらを襲った。それは本当に厳しい懲罰の日であった。
إِنَّ فِي ذَلِكَ لآيَةً وَمَا كَانَ أَكْثَرُهُم مُّؤْمِنِينَ
↓ 本当にこの中には,一つの印がある。だがかれらの多くは信じない。
وَإِنَّ رَبَّكَ لَهُوَ الْعَزِيزُ الرَّحِيمُ
↓ 本当にあなたの主は偉力ならびなく慈悲深い御方であられる。
وَإِنَّهُ لَتَنزِيلُ رَبِّ الْعَالَمِينَ
↓ 本当にこの(クルアーン)は,万有の主からの啓示である。
نَزَلَ بِهِ الرُّوحُ الأَمِينُ
↓ 誠実な聖霊がそれをたずさえ,
عَلَى قَلْبِكَ لِتَكُونَ مِنَ الْمُنذِرِينَ
↓ あなたの心に(下した)。それであなたは警告者の1人となるために,
بِلِسَانٍ عَرَبِيٍّ مُّبِينٍ
↓ 明瞭なアラビアの言葉で(下されたのである)。
وَإِنَّهُ لَفِي زُبُرِ الأَوَّلِينَ
↓ このことは,既に昔の啓典の中に記されている。
أَوَلَمْ يَكُن لَّهُمْ آيَةً أَن يَعْلَمَهُ عُلَمَاء بَنِي إِسْرَائِيلَ
↓ イスラエルの子孫の学者たちがこれを知っていることは,かれら(マッカの多神教徒)にとって,一つの印ではないのか。
وَلَوْ نَزَّلْنَاهُ عَلَى بَعْضِ الأَعْجَمِينَ
↓ われが,もしこれをアラブ以外の誰かに啓示したならば,
فَقَرَأَهُ عَلَيْهِم مَّا كَانُوا بِهِ مُؤْمِنِينَ
↓ かれがそれを読誦しても,人びとはそれを信じなかったであろう。
كَذَلِكَ سَلَكْنَاهُ فِي قُلُوبِ الْمُجْرِمِينَ
↓ このように,われは罪深い者たちの心の中に,それ(啓示の一部)を入らせた。
لا يُؤْمِنُونَ بِهِ حَتَّى يَرَوُا الْعَذَابَ الأَلِيمَ
↓ それでもかれらは痛ましい懲罰を見るまでは,この(クルアーン)を信じないであろう。
فَيَأْتِيَهُم بَغْتَةً وَهُمْ لا يَشْعُرُونَ
↓ だがその(懲罰)は,かれらの気付かない中に突然襲いかかるであろう。
فَيَقُولُوا هَلْ نَحْنُ مُنظَرُونَ
↓ その時かれらは,「わたしたちは猶予されないのですか」と言おう。
أَفَبِعَذَابِنَا يَسْتَعْجِلُونَ
↓ それでもかれらは,われの懲罰を急がせようというのか。
أَفَرَأَيْتَ إِن مَّتَّعْنَاهُمْ سِنِينَ
↓ あなたはどう思うのか,われがかれらに幾年間も(の現世の生活を)享楽させても,
ثُمَّ جَاءَهُم مَّا كَانُوا يُوعَدُونَ
↓ なお,かれらに約束されたこと(天罰)が来るとすれば,
مَا أَغْنَى عَنْهُم مَّا كَانُوا يُمَتَّعُونَ
↓ 享楽させてもらったことが,かれらにとり何の益になろうか。
وَمَا أَهْلَكْنَا مِن قَرْيَةٍ إِلاَّ لَهَا مُنذِرُونَ
↓ われは警告者を(前もって)遣わさずに何如なる町も滅ぼさなかった。
ذِكْرَى وَمَا كُنَّا ظَالِمِينَ
↓ (また)気付かせ(た後で)なければ。われは決して不当なことを行うものではない。
وَمَا تَنَزَّلَتْ بِهِ الشَّيَاطِينُ
↓ また悪魔たちがこれ(啓示)を(湾?)すこともないのである。
وَمَا يَنبَغِي لَهُمْ وَمَا يَسْتَطِيعُونَ
↓ それはかれらに相応しいものでもなく,またかれらには(そんな)能力もない。
إِنَّهُمْ عَنِ السَّمْعِ لَمَعْزُولُونَ
↓ かれらは,啓示を聞くことから遠ざけられている。
فَلا تَدْعُ مَعَ اللَّهِ إِلَهًا آخَرَ فَتَكُونَ مِنَ الْمُعَذَّبِينَ
↓ それでアッラーと一緒に,外のどんな神にも祈ってはならない。さもないとあなたも懲罰される者の仲間となろう。
وَأَنذِرْ عَشِيرَتَكَ الأَقْرَبِينَ
↓ あなたの近親者に誓告しなさい。
وَاخْفِضْ جَنَاحَكَ لِمَنِ اتَّبَعَكَ مِنَ الْمُؤْمِنِينَ
↓ またあなたに従って信仰する者には,(愛の)翼を優しく下げてやりなさい。
فَإِنْ عَصَوْكَ فَقُلْ إِنِّي بَرِيءٌ مِّمَّا تَعْمَلُونَ
↓ かれらがあなたに従わないなら,「あなたがたが行うことは,わたしに関わりはありません。」と言ってやるがいい。
وَتَوَكَّلْ عَلَى الْعَزِيزِ الرَّحِيمِ
↓ 偉力ならびなく慈悲深き御方に(後は)御任せしなさい。
الَّذِي يَرَاكَ حِينَ تَقُومُ
↓ あなたが(礼拝に)立つのを見ておられる方に,
وَتَقَلُّبَكَ فِي السَّاجِدِينَ
↓ またサジダする者たちの間での,あなたの諸動作を(も見ておられる方に)。
إِنَّهُ هُوَ السَّمِيعُ الْعَلِيمُ
↓ 本当にかれは全聴にして全知であられる。
هَلْ أُنَبِّئُكُمْ عَلَى مَن تَنَزَّلُ الشَّيَاطِينُ
↓ われは,悪魔たちが誰の上に下るのかあなたがたに告げようか。
تَنَزَّلُ عَلَى كُلِّ أَفَّاكٍ أَثِيمٍ
↓ かれらは,凡ての嘘付きの徒の上に下る。
يُلْقُونَ السَّمْعَ وَأَكْثَرُهُمْ كَاذِبُونَ
↓ (悪魔の話に)耳を貸す(者)の多くは嘘付きの徒である。
وَالشُّعَرَاء يَتَّبِعُهُمُ الْغَاوُونَ
↓ また詩人たちのことだが,(悪魔に)唆かされた者たち(だけ)が,かれらに従う。
أَلَمْ تَرَ أَنَّهُمْ فِي كُلِّ وَادٍ يَهِيمُونَ
↓ あなたは,かれらが凡ての谷間をさ迷い歩くのを見なかったのか。
وَأَنَّهُمْ يَقُولُونَ مَا لا يَفْعَلُونَ
↓ またかれらは,自分の行いもしないことを口にするではないか。
إِلاَّ الَّذِينَ آمَنُوا وَعَمِلُوا الصَّالِحَاتِ وَذَكَرُوا اللَّهَ كَثِيرًا وَانتَصَرُوا مِن بَعْدِ مَا ظُلِمُوا وَسَيَعْلَمُ الَّذِينَ ظَلَمُوا أَيَّ مُنقَلَبٍ يَنقَلِبُونَ
↑ 信仰して善行に動しむ者,またアッラーを多く唱念し,迫害された後には自らを守る者は別である。不義を行った者たちは,どんな変り方で,移り変っていくかを,やがて知ることになろう。